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2006/08/15 (Tue) 「ろくろ首の首はなぜ伸びるのか」
次に、人魚の受精卵が胎児へと発生していく過程について考察してみよう。文献上、人魚には乳房があり、哺乳類に属すると考えられるので、人魚のメスは、子宮内で胎盤を形作り、胎児を育てると思われる。従って、上半身の発生は、少なくともヒトのそれを基本としていると考えられる。発生途上においては、形態的にヒトと魚類が明らかに異なり始める時期までは、おそらく魚類の下半身もヒトの上半身も、それぞれ魚類とヒトが発生するのと同じ過程を経ると思われる。図15は人魚の受精後、胚発生に至る過程を示した図である。
―武村政春『ろくろ首の首はなぜ伸びるのか~遊ぶ生物学への招待』


ベージュの地に明朝体で書名と著者名が入っただけの装幀、手に難なくおさまる薄さ、ルビのほとんどない本文、一つひとつ番号が振られた図の数々。新書らしい新書です。大学の講義の副読本になっていてもおかしくないような本です。ただ、内容を除いては。

著者の武村氏は分子・細胞生物学の研究者。この本では、専門的知識を生かして、古今東西の架空のいきものたちの謎を解き明かしています。例えば、ドラキュラはなぜ日光で灰になるのか。豆狸はどうやって人を化かすのか。ケンタウルスの消化器のしくみは。解剖学や発生生物学の事実から、いきものたちの考察へ、スムーズに話が進んでいきます。読み終わる頃には、きっと蜃気楼は光の屈折が見せる現象ではなくて、謎の大ハマグリ「蜃」(Tridacna natatio, 和名オオオヨギジャコ)が気を吐いて見せているものだと納得できるはず。

生物に興味のある方も、架空のいきものたちのことをもっと知りたい方にも、おすすめの1冊です。

mermaid
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はなび

Author:はなび
犬、紅茶、写真、美術館、お風呂、本、日本語がだいすき。2006年3月から、EOS Kiss DNと一緒にたのしくお散歩をしています。文章と写真は関係がないことが多いです。写真だけをまとめてご覧になりたい方は、hanabi days on flickrへもどうぞ。

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