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2007/03/02 (Fri) 15時のミニーマウス
アメリカで修士論文を書き上げた日の週末、日本へのおみやげを買いに行ったショッピングモールで、一度も入ったことのなかったアイスクリームショップに入りました。少し薄暗い店内には、私の脚くらいの太さの腕のおじさんと、綿あめのような髪型のおばさんがいました。

いちばん小さいサイズをと頼むと、ハーゲンダッツのカップくらいの小さなカップを見せられ、「これっぽっちだけどいいの」と再確認されました。それでいいの、というと、おじさんは冷たい石板の上に大きなチョコレートアイスクリームのひとかたまりを落とし、さらに私の手のひらくらいのサイズのブラウニーを叩きいれ、大阪のお好み焼き職人さながらの豪快さでナッツとキャラメルソースをぶっかけ、猛然とすべてを混ぜ合わせて、カップにぎゅうぎゅうと押し込んで渡してくれました。カップがブロッコリーの軸に見えてくるほどほど、もりだしたアイスクリーム。その夜は、気持ち悪くてごはんがたべられませんでした。

その驚異のアイスクリームやさんの名前は、「コールドストーン・クリーマリー」といいます。去年、六本木ヒルズに日本第1号店がオープンしました。どんな感じだろう、と懐かしくおもいながらも、行列ができていると聞いて行かないでいました。代休の今日こそ、そういうところに行くべきでは。

六本木ヒルズ店の明るい店内には、かわいい制服の袖から、私の手首くらいの細さの腕がすんなりと伸びるお姉さんとお兄さんがいました。ときどき脈絡もなく全員で、英語で「しあわせなら手を叩こう」を歌ってくれます。

「いちばん小さなサイズはどれくらいですか」と聞くと、「ハーゲンダッツのスモールカップくらいです」と、お姉さん。それでいいです、というと、お姉さんは冷たい石板の上に小さなチョコレートアイスクリームのひとかたまりを落とし、さらにブラウニーのかけらと、ナッツとキャラメルソースとバナナを載せ、一生懸命に、かつ慎重にすべてを混ぜ合わせて、カップにそっと盛って渡してくれました。カップにぴったりとおさまったアイスクリーム。女性の力でも混ぜられる硬さにしたものを、ゆっくり混ぜているので、ちょっと溶けていて、ミニーマウスのおやつのような味がしました。日本の中のアメリカ、終わることのないお伽話、機会があったら、またくるね。

german chocolate cake icecream
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2007/03/02 (Fri) eye-spicy
六本木にオープンしたばかりの国立新美術館に行ってきました。国立新美術館は、日本で何ばんめかに広く(展示スペース14,000㎡)、いちばん所蔵美術品が少なく(ゼロ!)、黒川紀章氏デザインのスタイリッシュな建築はできたてほやほや、ミュージアムショップはCIBONEと、カフェはレストラン ボキューズとのタイアップです。見かけからして、東京の新しい美術館。

今日は開館記念展「20世紀美術探検―アーティストたちの三つの冒険物語―」を観てきました。「物」の時代としての20世紀という切口はあるにせよ、なにしろ100年分のアート。すごい量の展示でした。しかも、時代を追うごとに、見ていて不安になるものや、不快になるもの、怖いものが増えていきます。「鋭い批評」に賞賛が少なく、「特ダネ」に美談が少なく、「文学」にハッピーエンドが少ないように「アート」にも単なるアイキャンディであることは許されないみたい…。

ここでは、印象に残ったものだけいくつか、簡単にメモしておきます。図録を買ったわけでも、館内でメモを取りながら歩いたわけでもなく、口の中でもごもごいって覚えてきたものなので、並び順やタイトルの細かいところ、間違えているかもしれません。「評」や「解説」としても書いていません。これから行く方は参考にしないでくださいね。

■マン・レイ〈我々すべてに欠けているもの〉
欠けているものが満ちれば、パイプから壊れることのないシャボン玉を吹くこともできるのだろうか。

■北脇 昇〈独活〉
『指輪物語』の木の人のように、暗い平野にひょろりとのびる独活。歩いているのか、踊っているのか、逆立ちしているのか。ユーモラスな感じもするのに、赤が滲む血のようで、とても怖い。

■野島 康三 〈慈姑の図〉
ブロムオイル・プリント。やわらかく、すこし毛羽立った、鳥の雛のような描写。

■マルセル・デュシャン〈泉〉
レディメイドの金字塔。教科書で見たアレ。あー、アレ。

■クルト・シュヴィッタース 〈無題〉
青と灰色がやさしいメルツ。何だかたのしそうに見える。

■森村泰昌 〈批評とその愛人〉
セザンヌの「りんごとオレンジ」の森村泰昌式「批評」。セザンヌの絵が、自然に見えて、どれだけ計算されているか、歪んでいるかがわかる連作。このひとの作品も、何だかたのしそうに見える。

■小清水 漸 〈表面から表面へ〉
おうちが建てられそうなまっすぐで長い材木に刻まれた、表面、表面、表面。数学的なうつくしさがある。何本かまたいで歩いてみた。

■ロバート・スミッソン 〈コーナー・ピース〉
鏡にうつる岩塩の山。1/4しかないのに、大きな山に見える。鏡にじぶんもうつったり、塩のきらきらを眺めたり。ちょっとなめてみたかった。

■トニー・クラッグ 〈スペクトラム〉
ごみ置き場で拾われた虹。

the national art center, tokyo #2

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はなび

Author:はなび
犬、紅茶、写真、美術館、お風呂、本、日本語がだいすき。2006年3月から、EOS Kiss DNと一緒にたのしくお散歩をしています。文章と写真は関係がないことが多いです。写真だけをまとめてご覧になりたい方は、hanabi days on flickrへもどうぞ。

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