2010/07/28 (Wed) たからさがし

小さい頃から、できることとできないことが、びっくりするくらいはっきりしていた。
だから、とにかく得意を磨いて、それを売れるお仕事を、針の穴を通すように見つけた。
自分で見え、他のひとにも認めてもらえる、得意があるということ。それでたべていること。
めったにない、しあわせだとおもう。
でも、最近、ふとそのリスクを考えた。
できることにあまり頼って、他の武器を探すことを怠っていないか。
できるからこそ、見えなくなったものがないか。しなくていいことまでしていないか。
幼稚園の頃、新聞をこねて紙粘土を作った。
他の子ができた粘土で壺をつくり、帰っていく中、私はまだ粘土をこねていた。
愕然とした母に、先生は「でも、この子が作った粘土はすごくきめ細かい」といったそう。
ほんとうの強みは、弱みの中にあるのかもしれない。それを見つけて、育てていけたら。
カーペットの下に隠したたからものを見つけるように、いろんなものをうらがえしてみている。
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