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2006/10/09 (Mon) 菊と鼓
枕の要文、疑いなく。具一切功徳、慈眼視衆生。福寿海無量、是故応頂礼。この妙文の菊の葉に。置くしただりや露の身の。不老不死の薬となりて。七百歳を送りぬる。汲む人も汲まざるも。延ぶるや千歳なるらん。面白の遊舞やな。
―『枕慈童』


十八夜の月のした、明治神宮で薪能を観ました。能も狂言もまったく知りませんが、じっと聴いているとことばが拾えるようになってきます。最初の演目の「髭櫓」は、立派なおひげが自慢の男のひとを題材にした狂言。おひげの立派さが認められて、宮中の大切な行事「大嘗会」で大役を仰せつかったものの、衣装は自腹。生活費もままならないのに衣装なんて作ってられますか、そんなおひげがあるからいけないのよ、いまいましい、ぬいてしまえ、と息まく奥さんとの仁義なき戦いが描かれています。笑えます。

次の「枕慈童」は、菊の花が秋らしい能。王の枕をまたいだ罪で山奥に流刑になった少年が、その身を哀れんだ王に法華経のことばを書いた枕を与えられます。そのことばを菊の葉に写したところ、菊の葉にやどった露が不老不死の妙薬となり、少年は700年の老いぬいのちを得たのでした…という、文章で要約すると訳のわからないお話です。が、舞が多く、見ている分にはとてもきれいです。白い能面をつけたシテ(慈童役)が人間離れしていて、ビスクドールのように見えます。両手に菊花を持ち、笛や鼓にあわせて、とん、とんと足を踏みならす様子も艶やか。明治神宮の千年の杜に月の光が落ち、燃えた薪の灰が粉雪のように舞い散る中の能、ちょっと煙たかったけれど、豊かな時間を過ごしました。秋の夜はいいね。

takiginou

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はなび

Author:はなび
犬、紅茶、写真、美術館、お風呂、本、日本語がだいすき。2006年3月から、EOS Kiss DNと一緒にたのしくお散歩をしています。文章と写真は関係がないことが多いです。写真だけをまとめてご覧になりたい方は、hanabi days on flickrへもどうぞ。

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