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2007/05/16 (Wed) 「頭がいい人、悪い人の話し方」
本書は、巷にあふれる愚かな話し方のサンプルを集めたものだ。本書を読んで、愚かな話し方のサンプルを目にし、それを鏡代わりにして、周囲を映し出す。そして、周囲に渦巻く愚かな会話を笑い飛ばす。ところが、そうするうちに、いつのまにか、このような話し方を「反面教師」として頭のいい話し方を身につけている。そして、それを実行するうちに実際に知的になっている。つまり、頭がよくなっている。私は、そのようなことをもくろんで、本書を書いた。
―樋口裕一『頭がいい人、悪い人の話し方』


図書館の「きょうへんきゃくされたほん」の棚に置いてあるのがみえたので、ちょっと前のベストセラー、『頭がいい人、悪い人の話し方』を読んでみました。何だかかなしい本でした。これがベストセラーになったのがかなしいです。

この本では、40の「バカな話し方」が紹介され、それぞれにそういうひとが周りにいた場合の対処法と、自分がそうだと自覚してしまったときの対処法が追記してあります。第1章のターゲットは、「あなたの周りのバカ上司」。「道徳的説教ばかりをする」、「他人の権威を笠にきる」、「ケチばかりつける」ひとたちなどが上司だった場合(あるいは自分がそういう上司だった場合)の対処法がかかれています。

これはそれなりに意味のあることだとおもうのです。会社はビジネスの場です。効率的に仕事を進め、利益を上げ、対価としてお給料をもらう場所です。そこでは、仕事の流れを妨げたり、同僚・部下のひとたちの負担になってしまう可能性のある「バカな話し方」は、ロスです。なるべく少なくしたほうが、お仕事の効率は上がるはず。

でも、第4章「こんなバカならまだ許せる」になると、どうして「許せるバカ」が許されていないのか、よくわかりません。たとえば、「人の考えをうのみにする」ひとについて、この本は「信じやすい人は利用しやすいので、都合のいいときに上手にその気にさせて、利用するのがいちばん」だとかきます。「善人になりたがる」ひとについて、「この種の人は利用しやすい。何か不利益なことがあったら、泣き落としにかけることだ」とかきます。…どうして。彼らは、ひとに迷惑をかけていないのに。どうして、「バカ」だということで、「利用」を勧めるのか。

また、他のページでは、「視野が狭い」ひとについて、下記のような記述があります。

私は、視野の広い人とは、日常のことをしっかりと見つめながら、その背景に国際政治があり、国際経済があり、環境問題があり、グローバル社会があることに気づいている人だと考える。ところが、視野の狭い愚か者がたくさんいる。目の前のことにしか関心がない。しゃべることといえば、自分の周囲のことばかり。この種の人には専業主婦の女性が多い。…芸術や日常だけに埋没するのは、愚かなことだ。日常の向こうに天下、国家があること、日常生活を支えているのが、政治や経済であることを、認識しておくことが必要だ。

周囲の人の対策
こんな人が会社の中にいると、うんざりさせられる。考えようによっては、女性ならば、まだ「かわいげ」があると言えるかもしれないが、それが男性となったら、ちょっとお話したくないタイプだろう。こういう人と話しても、何のプラスにもならない。


なぜ、政治や経済が、芸術や日常よりも「高尚」だとおもうのか。私は、自分の家族やともだちや恋人もきちんと愛せないまま、人類愛や平和を語るひとがきらいです。私は、自分がたべる毎日のご飯に気を遣わないまま、環境を語るひとがきらいです。天下、国家が平和でないと毎日の暮らしはできないけれど、天下、国家を支えているのは毎日の暮らしです。天下、国家しか見られないのも、毎日の暮らししか見られないのと同じか、それ以上にかなしい。そして、どうして女のひとだとかわいくて、男のひとだとだめなのか。私はフェミニストではありませんが、別の章に「自分の価値観だけですべてを判断する」、「差別意識を口に出す」ひとは多様な価値観を認めることができずバカだ、とかいた同じ筆で書かれていると、言葉がありません。

どうしてこれが、ベストセラーになったのでしょうか。誰かを陰で「あいつはバカだ」と笑うため?こういう本が、世の中の常識じゃないといいな…。画像は私の確かな日常、スパムおにぎり。

onigiri #2

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はなび

Author:はなび
犬、紅茶、写真、美術館、お風呂、本、日本語がだいすき。2006年3月から、EOS Kiss DNと一緒にたのしくお散歩をしています。文章と写真は関係がないことが多いです。写真だけをまとめてご覧になりたい方は、hanabi days on flickrへもどうぞ。

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