2011/03/12 (Sat) 地震のこと

11日には幕張でイベント会場にいた。地震で建物の壁が剥がれ落ち、展示物が飛び、コンクリートの床に亀裂が走った。上司の車で街に出たら、道路が割れて砂と水が噴き出ていて、普段なら45分の道を10時間かけて会社に戻った。午前3時半のコンビニにかろうじて残っていたおにぎりを貪り、ロビーのソファで眠った。
計画停電が始まってからは、横浜の家を離れ、実家へ。不安はいっぱいあるけれど、地震後の1週間でいちばんたくさん使ったことばは、「怖い」ではなく、「ありがとう」。幕張から会社まで車に乗せてくれた上司、ねむる私にいつの間にか毛布をかけてくれた総務のひと、方向が同じだからと最寄駅まで送ってくれたひと、父を在宅介護していることを話したらお仕事を代わって在宅勤務にしてくれた同じ部署のひとたち、ブログやTwitterやFacebookやFlickrで私や家族の安否を気遣い励まし続けてくれるひと、祈ってくれるひと。いろんなひとに、たくさんのひとに、助けられている。
こころに収まらないくらい、たくさんの感情がある。いつかきちんとことばにしなければならないという想いもある。でも、いま、このきもちに、「不安」だとか「恐れ」だとか、名前をつけるのは止めようとおもう。夕焼けのいろを「赤」と言い切ってしまうみたいに、たくさんのものを取りこぼすから。いまはただ「ありがとう」。それだけ。
この記事を読んでくださった方々と、大切なひとたちの無事をお祈りしています。
被災された方々にも、1日も早く、穏やかに笑って過ごせる平和な日々が戻りますように。
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